平成30年地価調査分析「今帰仁村」

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先月、平成30年地価調査が発表されました。沖縄県の土地は全国で最大となる5%の上昇。バブル再来ともいわれる状況ですが、そんな中で、地価が下落している市町村が8つあるとされました。

その中のひとつが今帰仁村。

ここでは今帰仁村の土地がどのような状況にあり、どうすれば高く売却できるのかを検討してみます。

中心地が下落している

今帰仁村内にいくつかある基準値のうち、下落しているのは字仲宗根177番(今帰仁5-1)。平成29年には平米単価27400円と評価されていましたが、平成30年には26800円に修正されました。今帰仁村内では、市街地中心部の宅地価格が下落しているわけです。

その理由として、村内の人口が増えていないことが挙げられます。沖縄県がまとめている地価調査結果の概要では、県内地価上昇の理由(特に住宅地について)を次のように分析しています。

上昇の主な要因としては、人口の増加や県内景気の拡大に伴う住宅需要の高まりが考えられる。

沖縄県内の地価の上昇を、人口増が支えているというわけです。

ところが、今帰仁村の人口はどちらかというと減少傾向にあり、ここ数年は微増していますが、将来的にはまた減少すると予測されています。

このような状況下では、実需向けの宅地が今後上昇するという見通しは持ちづらく、横ばいまたは価格下落する可能性が高いといえるでしょう。

どのようにして高く売るか?

では、今帰仁村内で不動産を高く売却するポイントは?

土地と違って中古戸建て住宅は不足しています。今帰仁村内での中古戸建て(新築戸建ても)の供給は少なく、そのため価格が高値で推移しているのです。
かなり古い住宅であっても取り壊して更地にするのではなく、まずは中古住宅として売り出すことをおすすめします。場合によってはリフォームをして売り出せば、さらによい結果に結びつくと思います。

また、更地であっても海沿いの土地や海が近いオーシャンビューの土地は、地価調査の結果とかけ離れた高値で売買されることがあります。オーシャンビューの土地であれば、周囲の雑木を伐採して景観を確保するなど適切に手入れをすることで、売却額が上がる可能性もあります。

そのほかにも、国道沿いの土地などはコンビニエンスストア、小規模宿泊施設、小規模商業施設向け等のアピールをすることで、比較的高値で売却できる可能性があります。今年はセブンイレブンが沖縄に上陸することになったおかげで、コンビニエンスストア用地には熱い視線が注がれています。

いずれにせよ今帰仁村内の土地を売却される場合は、県内の地価が上昇している事に安心せず、高値売却のための戦略を練って売り出すことをおすすめします。