Twitterでフォローしている岡口基一判事が「相続登記の義務化を検討 法務省、関連法改正も視野」という情報をアップされていました。法務省のサイトを検索してみると、次のような記述が見つかりました。
「登記制度・土地所有権の在り方等に関する研究会」に関する質疑について
【記者】
10月2日に「登記制度・土地所有権の在り方等に関する研究会」が立ち上げられました。所有者不明土地の問題が大きく取り沙汰されている中,同研究会の立ち上げに対し,どのようなことを期待されるのかなど,大臣の御所見をお聞かせください。【大臣】
10月2日に,法学研究者や実務家等の有識者の方々を構成員とする「登記制度・土地所有権の在り方等に関する研究会」が発足し,第1回会議が開催されました。この研究会は,いわゆる所有者不明土地問題を契機として,人口減少社会を見据えた登記制度・土地所有権の在り方等の中長期的な課題について,民事基本法制における論点や考え方を整理することを目的とするものです。
研究会において,これから充実した議論が行われ,社会・経済情勢の変化に対応した登記制度・土地所有権の在り方等について,所有者不明土地問題の解決に向けた適切な論点整理がなされることを期待しています。
役人らしく、何が言いたいかわからない風にうまくまとめてありますが、将来的に所有者不明土地問題を解決したい、ついてはそのための研究会を発足したという内容。不動産登記法を改正する可能性もあるようですし、また岡口Jが言及したように、相続登記が義務化される可能性も否定できないように思えます。
お客様から時々尋ねられるのが「親が亡くなったけど、相続登記は義務なのですか」という問題。今のところ「義務ではありません」と答えていますが、その常識が覆る時がくるかもしれません。