名護市で売却依頼を受けたとある古民家。。
とても趣はありますが
建物は傷みもなかなか激しく、オーナーも建物は解体して
土地のみの売却をお考えとのことでした。
昭和30年ごろの古民家はポツポツ見たことがありますが
それでもやはり使えるように水回り等一式リフォームすると
数百万の費用が掛かります。
なので確かにこれは土地で売り出したほうがいいかなぁと判断し
”上物あり”の売地として広告をスタートしました。
解体を前提としていたので、
取得した建物の現在事項が記載された謄本に
建築年月日が記載されていない(古い建物にはよくあります)
ことはあまり気にせずにいたのですが、、
ある日、現地近くでお会いしたある経営者の方に
この物件含め、数件の土地を紹介したところ
”建物とその歴史が素晴らしい”という素敵な感性でこの物件を
見ていただき、この建物を利用する前提で購入していただくことになりました。
とんとん拍子で話が進み、さあ、いざ契約です。
法務局で閉鎖謄本を取っても建築年月日は記載されていません。
こういうときは、、、
建物の評価証明書を取ると、役所が課税をするために把握している
建築年月日を参考にします。(正確かどうかはさておき)
ということで、役所に行き評価証明書を取得。
さて、どれどれ。と見た瞬間。
我が目を疑いました。
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・・・戦前?!
慌ててオーナーに確認すると、途中でペンキさえ塗らなければ
文化財に指定されていたかもしれないとのこと。
驚愕です。あと一歩で中城村の中村家住宅と肩を並べる存在であったとは。
そして購入していただいた社長の感性に敬服です。
不動産業15年目にして、改めてその土地の歴史、関わった人の想い。
そういったものを掘り起こして引き継ぐことも大切なことだなぁと
反省させられました。
零細企業の強み(?)を活かして
1件1件、丁寧にいきます!
本年も沖縄かりゆし不動産をよろしくお願いいたします。
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