急成長しているインド発のホテルベンチャーOYOが、HOSPITALITY JAPAN株式会社と組んで提供する不動産賃貸サービスが衝撃的です。
スマホで契約して入居し、スマホで解約して退去できるという、かなり画期的な内容で、ほとんどホテルの一室を探す感覚で不動産を探すことができます。宅地建物取引業法で定められた重要事項説明をどうクリアするのかなどは今のところ不明ですが、すでに公式サイトも立ち上がっており、その対策くらいは解決済みのはず。
OYO LIFE(公式サイト)
https://www.oyolife.co.jp/
部屋のタイプは、マンションタイプ(10~15万円)、戸建タイプ(25~45万円)、シェアハウスタイプ4~6万円の3パターン(括弧内は月額家賃)。すべて家具家電付きですぐに住めるのも、ホテル感覚です。さらに3日間の試し住みができるため、より賃貸住宅選びが便利になりそうです。
敷金、礼金、仲介手数料は無料(ハウスクリーニング費のみ発生)。こうなると、旧来の枠組みで仕事をしている賃貸管理業者が、かなり古くさく見えてしまいます。
家具家電付きで、1か月契約のようなので、実は、昔からあるマンスリーマンションと同じ類型。現在日本各地で、届出民泊の営業日数制限に引っかかる場合の対策として、マンスリーマンション併用型の運用が盛んですから、ホテル・旅館業とマンスリーマンションの相性は悪くないのです。
だとすると、どうして日本企業がこういうサービスを発想できなかったのか残念なところ。このサービスの行方を見守り、そんな日本ビジネス界の現状にも思いをはせてみたいと思っています。