2017年3月に国土交通省が標準的なバス情報フォーマットを公開。このフォーマットはGTFSという世界的なフォーマットと互換性があり、路線情報、バス停、料金、運行時刻などの情報を保管することができます。公共交通オープンデータと呼ばれることもあります。
2018年にグーグルが公共交通オープンデータに対応したため、このフォーマットに基づくデータを提供すると、Google Mapsで検索できるようになりました。沖縄県内では現在、宮古島など一部の地域で運用が始まっているそうです。
さて、沖縄タイムスの報道によると、県は沖縄本島についても公共交通オープンデータをグーグルに提供する方針を発表したそうです。グーグルは現在Google TripsをGoogle Trips Appsに進化させてきており、同じデータをGoogle Mapsでも検索できるように改良を加えました。情報プラットフォームの巨人が旅行データも「全部取りに来た」感が強く感じられます。今回の公共交通オープンデータを取り込んだ結果として、交通機関+宿泊施設+周辺情報など、グーグルだけで旅行に関するほとんどの情報が検索される可能性も。宿泊予約に関しても、グーグルが楽天トラベルなどOTAの地位を脅かすことが予想されるため、ユーザーも宿泊施設も今後の情勢変化に影響を受けそうです。