最近古民家を扱うことが増えてきた感じがしますが
古民家で民泊をやりたい!
という問い合わせはいまでも比較的多くあります。
特に最近続いた物件築50年オーバーの古民家は
建築当初の書類など残っていないケースがほとんどで
権利証さえ無い、ということも。
そんな中、今回は旅館業取得の手続き編を1点ご紹介します。
弊社が取り扱っている北部エリアは都市計画区域外や
用途地域未指定エリアが多く、比較的旅館業が取りやすいエリアでもあります。
では、いざ旅館業の申請を出そうと保健所に申請書をもらいに行くと
必要書類にあるこの項目
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ないですね。。
ということで※印の指示に従い、建築台帳記載証明書なるものを
もらいに土木事務所へと行きます。
しかし、
土木事務所で返ってくる答えは
”建築確認を受けた記録はありませんね”
………。。
これでは必要書類が揃いません。
書類をちゃんと管理していなかったおじぃが悪いのか。
そんな風におじぃを恨みながら断念している方や、そもそも無理だと思っている方
いるのではないでしょうか?
これ、ちゃんと解決方法はあります。
まず、土木事務所に記録が無かった理由。
端的に言うと、建築確認を受ける必要がなかったからです。
県内は市町村によって都市計画に編入された時期が異なります。
今回の事例の本部町が編入されたのは昭和48年9月
古民家の建築は昭和45年。
ざっくりした言い方をするとこの当時この規模の住宅は
勝手に作っても良かった。ということになります。
そういった物件のためにあるのがこの様式
(言わないともらえません)
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土木事務所で確認したことを自己申告するスタイルなので
口頭確認、自己記入です。
土木事務所で何かしらの証明書が出るわけではありません。
あとは、必要な設備を整えて申請を出すのみです。
古民家の活用ができていなかった方、あきらめていた方
その眠っている物件、活用の方法があるかもしれませんよ。