「思ったより早く売れて、ほっとしたよ」
オーナーさんからそう言ってもらえたのが、この物件。
本部町瀬底の、海の目の前の土地です。しかも上から見下ろす絶景タイプ。徒歩2分で観光客も訪れるアンチ浜に行けるうえ、目の前の小さなビーチに降り立つことも可能。
毎日海を眺め、毎日泳ぐことさえできる一等地でした。
査定額は坪5万円。しかし…
この土地の売主様からは、直接電話で査定依頼をいただきました。弊社(沖縄かりゆし不動産)のホームページをご覧いただき、「海が見える物件に強そうだから」と、ご指名をいただいたようです。
ちなみに査定額は坪5万円です。
眺望の良さを考慮しても、コンピュータがはじき出す価格はこのあたりが限界でしょう。瀬底島でも海が見えないふつうの宅地であれば坪3万5千円くらいですから、坪5万円はそれなりの価格。
ところが、売主様のご希望は「坪15万円」でした。
「売れますか?」
とのご質問に、内心「ここならイケそう」と思いつつ、「できるだけやってみます!」とお答えして営業活動がスタートしました。
相場は作れる場合がある!
結論からいうと、この土地は非常に問い合わせの多い物件となりました。
私たちは得意のビデオ映像や写真をネット上に可能な限り掲載し、物件の魅力をアピールしたうえで、多くの同業者に情報を流し、お客様を紹介してもらいました。その結果、約半年で成約。相場5万円のエリアでも絶景なら15万円で売れる、という事例を作ることに成功。
その少し後で名護市済井出のビーチ沿い物件が坪単価13万円で成約するなど、相場感を押し上げる流れになっています。
もちろん我々だけで相場を作っているわけではありませんが、ちょっとだけ相場を押し上げる役目を果たしたような気がします。
価格査定とはこのように、この値段でないと売れないというものではありません。
査定した価格をもとに、売主様と不動産仲介業者が知恵を絞って「どう売るか?」を考えるためのひとつの資料。ですから、査定額が高ければよいわけではありません。
むしろ、査定額は相場のど真ん中の価格、とお考えください。それより高く売れるかをご相談しましょう。
そうすればいろんなアイデアをお出しできると思うのです。